[コラム] COVID-19パンデミック下の帰国体験記:アメリカから日本への引っ越し〜荷造り・発送編〜

COVID-19流行下でのアメリカからの帰国の道のり

私は昨日22日到着の飛行機で日本へ帰国をしました。

これからのポストでは、筆者がどのように帰国し、日本到着後にどのような状況にあるのかを順に記録していこうと思います。

それらが今後アメリカやその他の外国から日本へ帰国される方々の参考になったり、不安を和らげるものとなれば幸いです。


はじめに:5月22日現在の筆者の状況について

私は昨日午後に成田空港に到着し、現在は日本政府により提供されたホテルに滞在しています。職員の方の説明では、3日目の朝に結果を知らされ退去となる可能性が高いようです。ここへ至るまでの過程については今後順を追って説明していきます。


まずはアメリカを出国するまでについて。

COVID-19パンデミック下での引っ越し荷造りと発送

今回の帰国に際して、まず大きな問題となったのは引っ越し荷物の発送でした。

アメリカ国内で引っ越しをするなら、一番いいやり方は「自分でやること」です。

近場の引っ越しだったら、友だちのピックアップトラックを借りるのです。もしかしたら、その日は運転もしてくれるかも。データはありませんが、大きなピックアップを持ってるアメリカ人は、結構人助けが好きです。友だちを載せてアウトドアに行くのとかが好きです。

昔「あなたがピックアップを持つべき10の理由」という記事を読んだことがあるのですが、その内の1つが「ご近所のヒーローになれるから」だった記憶があります。

州間での引っ越しならばU-HAULでピックアップやトレーラーを借りて、それに荷物を入れて自分で運ぶ事でしょう。とにかくアメリカでの引っ越しは自力が基本です。しかし日本への引っ越しはそうも行きません。

引越し業者や運送業者を理由する他に、荷物を日本に運ぶ方法はありません。

私は特に家具などを持ち帰る事はありませんでしたが、それでもはじめは米国内の引越し業者を利用するつもりでした。

はじめに日本へ運ぶつもりだった荷物は以下の通りです。

  • 18 x 14 x 14インチのダンボール箱で重量は各30ポンド程度の物が5箱。
  • 12 x 12 x 11インチの小さめのダンボールに書籍やCDを目一杯詰めた各30ポンド程度の物が3箱。
  • 長さ44インチ程度のエレキベース

個人の引っ越しとしても、それほど大きな規模の物ではないかと思います。

私はこの荷物の量で、居住していたミネアポリス市内に事業所を持つ複数の海外引越業者と連絡を取りました。そしてその中でもGoogleのレビューなどで非常に評判の高かった会社を本命視していました。

オンラインで申し込んだその日のうちに、コンサルタントの人から電話が来ました。電話では発送予定の荷物の量を確認、大まかな運送経路(空か海か)の選択をし、またパッキングは自身でやる旨を伝えて、出来る限り安く済ませて欲しいと希望を伝えました。

最後にコンサルタントの人からは「これから、実際に貨物輸送を行う企業に運送料を聞きます。分かり次第、そちらに見積もりを送ります。恐らく数日中には。」と言われてこの時の電話は終了しました。

しかし、それから5日。ここで衝撃の見積もりを受け取りました。

なんとダンボール8つとベースを送る為に彼らから提示された運送料は4,800ドル日本円で51万以上という驚きの料金でした。「これはあまりにも高すぎる。とても払えません。」というと、「分かります。しかし我々も今はこの料金でしかやれません。申し訳ない。」と、コンサルタントさんも困り果てている様子でした。

聞けばCOVID-19のパンデミックで海運は大混乱の中にあるとの事で、僅か8つのダンボール箱を日本行きの船に差し込むのも難しいとの事でした。これがパンデミック下での引っ越しです。自分が乗る飛行機は安いのに、荷物を送るコストはとても高いのです。

当然このオファーを断りましたが、引越し業者がどこもこの調子ではどうしようもないので、結局はUPSやFedexのような運送業者に直接荷物を預ける事を考えました。

UPSの公式サイトにある運送料計算機を使ってみると、18 x 14 x 14インチで30ポンドのパッケージ1つを送るのに約350ドルかかるとのこと。前述の引っ越し業者よりは安いものの、それでも全部で2,800ドル、30万円以上かかってしまう計算です。

FedexはUPSよりも少し安く、日本と韓国へ向かうパッケージは同サイズ・重量で約250ドルとなるようでした。合計2,000ドルはかかってしまいます。

UPSやFedexも平常時よりは高いものの、引っ越し業者を使うよりはマシです。とりあえず運送手段が決まりかけて来た所で、送る荷物も減らす事にしました。

ここは特別な事はせず、人にあげたり、捨てたり、売ったりといった感じです。


*アメリカで生活している人は、アメリカは中古品の個人的な売り買いがとても盛んな国であるという事を知っておくと良いでしょう。

近場に住む人同士の物の売り買いはインターネットを通じて直接行われます。Facebookを開いて、あなたの住む街のことを検索してみてください。非常に高い確率で”SELL / BUY / TRADE”と名前のついたコミュニティが見つかるでしょう。

こういったコミュニティでは、管理者に禁止されている物や犯罪行為となる物でない限りは大抵なんでも売り買い出来ます。あなたが出品した物を買いたい人が現れると、大抵はその投稿上にコメントがついたり、FBメッセンジャーで直接テキストが送られてきます。ここから交渉が始まります。無事に売約が決まったら、受け渡しの話になります。郵送もあり得ますが、近場に住んでいる人同士での売買になるので、普通は直接の受け渡しになります。これは今のCOVID流行下でも変わりませんでした。

直接受け渡しの場合、あなた(売り手)が特別に指定しない限り、買い手側の人が買いに来てくれる事がほとんどです。


そんなこんなで8つあったパッケージを5つまで減らして、今度は普通の運送業者で送る事としたのですが、ここで同居人から「そういえばなんで郵便局は使わないの?USPSが一番安いんじゃない、多分?」と言われました。

確かにそうだと思いネットで料金を計算してみると、重さ30ポンドで150ドルという結果が出ました。5つで750ドル、約83,000ですが、最初の52万円よりはかなり安くなりました。

早速最寄りの郵便局までCustom Form(関税申告書)を貰いに行きました。

この時に送る物のカテゴリー(商材、文書、危険物など)を選択する欄があるのですが、これは最後のOtherにチェックを入れて、Used goodsなどと書いて置くと良いようです。

送るものは当然あなたが使用した物ですから、各品への推測額もあまり高い金額を書く必要もありません。(そもそも高額の貴重品は当日にスーツケースやハンドバッグに入れて運ぶべきです。)

というわけでこれらの5つのパッケージ(18 x 14 x 14インチが3つ、12 x 12 x 11インチが2つ、それぞれ約30ポンド前後)を郵便局へ運びます。局員さんもその量に少し驚いていました。「今は高いぞ」と言われました。これは「帰ってくれないか」を柔らかく言ってくれたのだと思いますが(笑)荷物を送らないわけにも行かない為、イライラされない少し雑談をしながら作業をしてもらい、15分ほどで発送して貰うこが出来ました。

料金はパッケージ5つでちょうど700ドルほどでした。これはUPSなど民間運送会社と比べても非常に安いです。

つまり(居住地域にもよるかも知れませんが)アメリカ国内からの引っ越しで家具や車を送らない場合はUSPSを利用するのがベストである可能性が高いです。あなたが引っ越す場合も送れるものは出来るだけUSPSで送るのが良いかも知れません。まずは郵便局で相談してみるのが良いでしょう。

次回はアメリカ出国・日本入国編となります。

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アイキャッチ画像元:Background vector created by vectorpouch – www.freepik.com

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